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ディスペンサとさまざまな装置の組合せについて

ディスペンサで用いられるノズルやさまざまな塗布方法

ディスペンサは液体を定量吐出する装置ですが、液体をターゲット(吐出対象先)へ塗布するために、ターゲットや目的に合わせてさまざまな装置とディスペンサを組み合わせて作業を行うことがあります。
今回は、ディスペンサとさまざまな装置の組合せについてご紹介します。

産業用ロボット

産業用ロボット

産業用ロボットは、製造の作業などを自動化する用途に用いられるロボットで、自動車産業や電機・電子産業などのさまざまな現場に導入されており、例えば、自動車部品や電子部品の組立、重量物から小さな部品までの搬送(ハンドリング)などの作業を自動化して行います。
産業用ロボットを導入することで、製造ラインの省人化や人材不足の解消、一定した作業の繰り返しによる品質の安定などを見込めます。

産業用ロボットにディスペンサを組合せることで、液体の塗布作業とそちらに関連した一連の作業を自動化することが可能です。
ディスペンサと産業用ロボットの組合せによる作業例として、部品の組付けの自動化が挙げられます。
2液型ディスペンサで計量・混合した液体を部品に吐出し、産業用ロボットによる吐出後の部品の組付けや移動などの複数の作業を、一連のプログラムとして自動化します。

ナカリキッドコントロールのHPでは、ディスペンサと産業用ロボットの組合せによる、放熱用2液ギャップフィラーを吐出する様子を、実演動画にてご紹介しています。

参考ページ:「放熱用2液ギャップフィラー吐出

ロールコータ

ロールコータ

2液型ディスペンサとロールコータの組合せ(イメージ)

ロールコータとは、平面状の基材(例:フィルム、シート、板など)の広い面に塗料や接着剤などの液体の塗布を目的とした塗布装置で、コーティングを行うロールが回転することで、液体を基材へ均一に塗布します。

ロールコータにはさまざまな塗布方法があり、その方法に合わせてロールを複数組み合わせるなどして構成します。
塗布方法の例としては、コーティングを行うロールと基材(塗布対象)を送るためのロールなどを組み合わせたロールコータに基材をセッティングしてロールの回転で基材を送り、コーティングを行うロールで基材に液体を塗布する方法があります。

ロールコータとの組合せでのディスペンサの役割は、2液型ディスペンサで水性2液接着剤を計量・混合して、塗布を行うコーティングロールと液量を調整するドクターロールの間に接着剤を吐出することになります。

ナカリキッドコントロールのHPでは、2液型ディスペンサとロールコータの組合せによって、平面状の基材にムラなく水性2液接着剤を塗布する様子を、アニメーションにてご紹介しています。

参考ページ:「水性2液接着剤用ディスペンサ HR-50について

スピンコータ

スピンコータとは、ターゲットの中央に液体を吐出し、ターゲットを高速で回転させることにより発生する遠心力でターゲット全体に液体を広げる塗布装置で、平らなターゲットの表面に薄く均等に膜を張ることが可能です。
液体の粘度やターゲットの回転数、回転速度、乾燥速度などにより、膜の厚さが決まります。

スピンコータとの組合せにおいて、ディスペンサは主にスピンコータ上のターゲットへの液体吐出を行います。
ターゲット中央への液体の吐出を手作業で行うと、液体の量や吐出の位置などが作業のたびに異なる可能性があるため、手作業では困難な精度の高い計量や定まった位置への吐出が可能なディスペンサで、ターゲット中央への液体の吐出を行います。
そして、吐出された液体がスピンコータによってターゲット全体に広がることで、均等に膜が張られます。
ディスペンサにより液体を吐出する量と位置を揃えることで安定した仕上がりが可能であり、スピンコータはCDやDVDなど光ディスクのコーティングやレンズへの下塗りなどさまざまな用途で使用されます。

おわりに

今回は、ディスペンサとさまざまな装置の組合せについてご紹介しました。
産業用ロボットやロールコータ、スピンコータなどさまざまな装置とディスペンサを組合わせて作業することで、さまざまな用途に対応することが可能です。
塗布作業の目的やターゲットなどを考慮し、最適な装置の組合せを行いましょう。

ナカリキッドコントロールでは、ディスペンサとさまざまな装置の組合せに対応しており、ロボットとドッキングしたロボットディスペンサなどユーザ仕様に合わせた特注機の製作を行っています。
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