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ディスペンサで用いられるノズルやさまざまな塗布方法

ディスペンサで用いられるノズルやさまざまな塗布方法

ディスペンサで液体を吐出する際、ターゲット(吐出対象先)によって最適なノズルを選択することや液体を塗布する目的によってポッティングやコーティング、面塗布、点塗布、線引き塗布などの塗布方法を決定する必要があります。
今回は、ディスペンサで用いられるノズルやさまざまな塗布方法についてご紹介します。

ノズル

液体の吐出部であるノズルには、さまざまな種類があります。
ナカリキッドコントロールでは下記の種類などのノズルをお取り扱いしています。

S用ノズル/L用ノズル

S用ノズル/L用ノズル

ニードル部に耐久性に優れたステンレス材を採用したノズルです。
ナカリキッドコントロールでは、ボス部のサイズが異なるS用ノズルとL用ノズルを用意しており、使用するディスペンサや液体に合わせて選択します。
また、ニードルサイズ(太さ)も複数用意しており、S用ノズルは低粘度微少量吐出にも対応できるよう25G〜11Gまでの12種類、L用ノズルは高粘度・大容量吐出にも対応できるよう14G〜7Gまでの6種類があり、さまざまな液体に合わせてサイズを選択できます。

参考ページ:「 S用ノズル

参考ページ:「 L用ノズル

フレキシブルノズル

フレキシブルノズル

嫌気性材料液に対応したオール樹脂製のノズルです。
ニードル部が樹脂製のためニードル内部で嫌気性材料液が固まることを防ぎます。
狭い部分への吐出にも製品を傷めることなく作業することができます。

参考ページ:「 フレキシブルノズル

精密テーパーノズル

精密テーパーノズル

精密加工による一体型構造により、高精度・微少量吐出を実現したノズルです。
ノズル内部がテーパー状になっているため、液体の流れが良く、2条ネジ構造であることから確実に取付け(固定)ができるといった特長があります。

参考ページ:「 精密テーパーノズル

特殊ノズル

特殊ノズル

ナカリキッドコントロールでは、ニードルの太さ・長さ・取付ボスの種類などを豊富に取り揃えており、お客様の用途に合わせて多連ノズルや曲げノズル、平ノズルなど様々な形状の特殊ノズルの製作をいたします。

【主な特殊ノズル】

・多連ノズル
多連ノズルとは、ニードルが複数取り付いたノズルで、ニードルがタコ足のように複数付いているものや1つのプレートに複数のニードルが取り付いているものなどがあります。1度に複数箇所へ液体を吐出することが可能です。

・曲げノズル
曲げノズルとは、金属製のニードル部を45度や90度などさまざまな角度や形状に曲げたノズルです。直線状のノズルでは障害物と干渉して吐出しづらい箇所や側面部分へ吐出したい場合などに使用します。

・平ノズル
平ノズルとは、吐出部の幅が広い形状のノズルで、液体を均一の厚みで帯状に塗布することが可能です。

参考ページ:「 特殊ノズル

※ノズルの詳細につきましては、下記のページをご確認下さい。
ノズル|周辺機器

塗布方法

塗布方法

ポッティング

ポッティングとは、ディスペンサの用途としては電子機器などの小型モジュールの固定・保護などを目的とした、ターゲットを封入するように樹脂を塗布する作業です。
ポッティングに使われる樹脂にはシリコーンやエポキシ、ウレタンなどがあり、塗布された樹脂が硬化することによって防塵や防水、防湿の効果が生じます。
また、樹脂が吐出箇所を固定するため、振動や衝撃に強いこともメリットです。

コーティング

コーティングとは、スマートフォンやパソコンなどの基板や電子部品などの水分やほこりを嫌う部品の表面に、保護膜になる液体を塗布することです。
コーティング剤の種類にはアクリル系やオレフィン系、ウレタン系などがあり、種類によってコーティングの強さや膜の厚さが異なるため、塗布するターゲットに合わせて使い分けます。
コーティングの方法には、液体を霧状に噴射するスプレー方式や高速で幅広いフィルム状(帯状)に塗布するフィルムコート方式などがあります。

面塗布

面塗布とは、ターゲットの表面に広い幅で液体を塗布する方法です。
面塗布は、面塗布専用のノズルを使用する必要があり、ナカリキッドコントロールでは面塗布の用途として平ノズルを製造しています。

参考ページ:「 特殊ノズル

点塗布

点塗布とは、液体を点状に塗布することで、ノズル径や吐出時間によって吐出量(点の大きさ)を調整します。
複数のノズルが取り付けられた多連ノズルにより、ターゲットの形状に合わせて一度に複数箇所へ液体を吐出することで、1本のノズルを使用して1点ずつ行う点塗布よりも、作業時間の短縮や生産性を上げることが可能です。

参考ページ:「 特殊ノズル

線引き塗布

線引き塗布とは、ターゲットに対して直線や曲線状に液体を塗布する方法です。
多連ノズルの使用による線引き塗布は複数の塗布を同時に行うため、1本のノズルを使用して同じ動作を何度も繰り返して行う線引き塗布よりも、作業時間の短縮や生産性を上げることが可能です。

参考ページ:「 多連ノズルによるラーメン塗布(シャワー塗布)のしくみ

おわりに

今回は、ディスペンサで用いられるノズルやさまざまな塗布方法についてご紹介しました。
ディスペンサに取り付けるノズルには、S用ノズルやL用ノズルのようにステンレス製でさまざまな液体に対応可能なノズルから、ニードル部が樹脂製で嫌気性材料液の吐出が可能なフレキシブルノズル、ノズル内部がテーパー状で液体の流れが良い精密テーパーノズル、さまざまな形状(例えば、ニードルが複数取り付いたものや曲がっているもの、吐出部の幅が広いものなど)の特殊ノズルまで、複数のタイプがあります。
また、ディスペンサの塗布方法には、電子部品の防塵や防水などの目的として行うポッティングやコーティング、ターゲットに合わせた形状で液体を吐出する面塗布や点塗布、線引き塗布などがあり、最適なノズルなどに合わせることで目的通りに液体を吐出・塗布することができます。
ターゲットに液体を塗布する際は、塗布方法に合わせて最適なノズルを選びましょう。

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